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コーポレートサイト制作|実績140件で見る、費用・期間・ページ数のリアル

コーポレートサイト制作|実績140件で見る、費用・期間・ページ数のリアル

コーポレートサイトの制作は、金額よりも先に「どれくらい時間がかかるのか」「自社は何をやらされるのか」でつまずきます。相場記事の多くは費用の幅だけを示して終わりますが、実際に発注すると、原稿の用意や社内承認で予定が動き、当初の想定より公開が後ろにずれます。

この記事は、名古屋と東京でWeb制作を行うGrowGroupが、自社の公開実績と、実際に届いた質問への公式回答をもとに書いています。コーポレートサイトとして公開している実績は140件あり、そのうち制作期間の記載があるものが62件、ページ数の記載があるものが59件です。推測ではなく、記載のある件数を明示したうえで数字を出します。

目次

先に結論

  • 費用は「ページ数×デザイン画面数」でほぼ決まります。当社が公開している見積例では、コーポレートサイト20ページ・デザイン10画面・WordPressで3,078,720円(税別)です。
  • 期間は5〜8カ月を見てください。当社のコーポレートサイト実績のうち期間記載62件の中央値は7カ月で、6〜9カ月に43件(69%)が入ります。
  • 止まる原因の多くは制作側ではなく発注側にあります。原稿・写真・社内承認の3つが遅れると、そのぶんだけ公開日が後ろにずれます。
  • 発注側の作業量は打ち合わせ10〜15回が目安です。加えて制作側では各工程で合計13回の社内打ち合わせを行っています。
  • 作り直す理由の1位は採用です。背景の記載がある59件のうち、採用・求人・人材確保への言及は23件(39%)でした。
  • 公開後に自社で更新できるかどうかが、実は最大の分かれ目です。当社の実績ではCMS記載58件のうち57件(98%)がWordPressで、納品時に40ページ前後のマニュアルとレクチャーを用意しています。

費用はいくらかかるのか。300万円で何ができるのか

最初の疑問は金額です。ただし「コーポレートサイト制作は50万円から500万円」という幅を見せられても、自社がどこに入るのかは判断できません。判断できるようにするには、要件と金額をセットで見る必要があります。

当社が公開している見積例は次の要件です。コーポレートサイトのリニューアル、ページ数20ページ、デザイン10画面、フォーム1本、CMSはWordPress、納品時にマニュアルとレクチャーあり。この条件で3,078,720円(税別)になります。

300万円のコーポレートサイトは、何にお金がかかっているか

20ページ・デザイン10画面・WordPressの見積例(合計3,078,720円・税別)

マニュアル・レクチャーワイヤーフレーム設計ディレクションHTML実装WordPress実装デザイン(10画面)0万20万40万60万80万100万96,000円313,600円513,120円560,000円772,000円824,000円

出典:GrowGroupが「よくあるご質問」で公開している見積例。コーポレートサイトのリニューアル/20ページ/デザイン10画面/フォーム1本/WordPress/マニュアル・レクチャーあり。ディレクション費は小計の20%として算出しています。要件が変われば金額も変わります。

工程ごとの内訳

工程金額(税別)この工程で作るもの
ディレクション513,120円進行管理、打ち合わせ運営、議事録、各工程の品質確認
ワイヤーフレーム設計313,600円各ページに何をどの順で載せるかの設計図
デザイン824,000円デザイン10画面ぶんの制作
HTML実装560,000円PC・スマートフォン両対応のコーディング
WordPress実装772,000円更新できる管理画面の構築
その他96,000円マニュアル作成、レクチャー
合計3,078,720円20ページ/デザイン10画面/フォーム1

この内訳で押さえておきたいのは2点です。ひとつは、ディレクション費が独立した金額として計上されていること。当社ではディレクション費用を小計の20%として算出しています。安く見える見積書は、ディレクション費が含まれていないか、打ち合わせ回数に上限が設けられていることがあります。相見積を取るときは、この行があるかどうかを先に確認してください。

もうひとつは、デザインの画面数とページ数が別々に数えられていること。20ページのサイトでも、デザインを起こすのは10画面です。残りの10ページは、作った10画面のレイアウトを使い回して制作します。したがって「何ページか」だけでなく「そのうち何画面を新しくデザインするか」が金額を動かします。

予算を上げると何が増えるのか

予算が500万円になった場合、当社が想定するのは40ページ・デザイン20画面です。20ページ・10画面の見積例が3,078,720円(税別)ですから、金額は約1.6倍、ボリュームは2倍になります。ページ数が増えるほど、1ページあたりの単価は下がっていきます。「予算を上げれば質が上がる」というより、「予算を上げれば作れる面積が増える」と考えるほうが実態に近い理解です。

新規制作とリニューアルで単価が変わるかという質問もよく届きます。当社の回答は、単価はおおむね同様で、業務範囲が異なるというものです。リニューアルには既存コンテンツの棚卸しや移管の作業が加わり、新規には社名・ロゴ・写真といった素材づくりから始まる場合があります。どちらが高いというより、作業の中身が入れ替わります。

費用の相場そのものについては、当社の受注データ142件をもとに分析した記事があります。中央値と分布まで開示しているので、社内で予算を組む段階の方はそちらもあわせてご覧ください。Web制作の費用相場|142件の受注データで見る本当の中央値

見積を依頼する前に、手元で決めておきたい項目を挙げます。

  • 必要なページ数(会社概要、事業内容、実績、採用、お問い合わせなど、想定される単位で数える)
  • そのうち新しくデザインを起こしたい画面の数
  • 既存記事・お知らせを移管するかどうか、移管するなら本数
  • フォームの数(問い合わせのみか、採用エントリーや資料請求も含むか)
  • 撮影・原稿作成を依頼するかどうか

制作期間はどれくらいか。実績140件から出した中央値

ここが、相場記事と実データが最も食い違う部分です。一般的な制作会社の記事では、コーポレートサイトの制作期間は2〜4カ月、あるいは3〜6カ月と書かれていることが多くあります。一方で、当社がコーポレートサイトとして公開している実績140件のうち、制作期間の記載がある62件の中央値は7カ月でした。

コーポレートサイトの制作期間は、7カ月が最多

実績62件の分布。6〜9カ月に43件(69%)が集中し、中央値は7カ月

12カ月11カ月10カ月9カ月8カ月7カ月6カ月5カ月半5カ月4カ月半4カ月0件5件10件15件20件1件2件3件5件12件17件(中央値は7カ月)9件1件4件3件5件

出典:GrowGroupがコーポレートサイトとして公開している制作実績140件のうち、制作期間の記載がある62件。最短4カ月、最長12カ月。「4カ月半」「5カ月半」は丸めずに分けて集計しています。

62件の分布

制作期間件数
4カ月5件
4カ月半3件
5カ月4件
5カ月半1件
6カ月9件
7カ月17件
8カ月12件
9カ月5件
10カ月3件
11カ月2件
12カ月1件
合計62件(中央値7カ月)

6〜9カ月に43件、全体の69%が集中しています。最短は4カ月、最長は12カ月です。なお当社の全公開実績(コーポレートサイト以外も含む)で見ても、期間記載95件の中央値は7カ月で変わりません。期間記載95件のうち62件がコーポレートサイトなので、実質的にコーポレートサイトが全体の水準を作っています。

当社に届く質問への回答としても、300万円前後のコーポレートサイト・20ページ・デザイン10画面という条件で、次のようにお答えしています。

おおむね5カ月半~8カ月程度

公開している見積例と同じ条件での回答が5カ月半〜8カ月、実績62件の中央値が7カ月。回答と実績が独立に一致しているので、この水準は目安として使えます。ただしこれは「300万円前後・20ページ・デザイン10画面」という条件つきの数字です。ページ数が倍になれば当然伸びます。

なぜ相場記事の2〜4カ月より長いのか

制作会社が作業する時間そのものは、実は数字ほど長くありません。伸びる要因は主に発注側の待ち時間です。当社の実績を見返すと、期間が長かった案件には共通して次の要素が入っています。

  • 原稿がゼロから必要だった。既存サイトの文章がそのまま使えず、取材から始めるケース。
  • 写真の撮影を含んでいた。当社の実績では、対応領域の記載がある59件のうち撮影を含むものが24件(41%)あります。撮影は天候・現場の稼働状況・被写体となる社員の予定に左右されます。
  • 社内承認のルートが長かった。デザインの決裁に役員会を通す、複数拠点の合意が必要、といった場合です。
  • 移管する既存記事が多かった。後述しますが、新規に設計する画面数と、移管する記事の本数は別勘定です。

逆に言えば、この4つを先に片付けておけば期間は短くできます。4カ月で公開できた案件は、ページ数が少ないだけでなく、原稿の元になる素材が社内に揃っていました。制作の各工程がどう進むのかは、コーポレートサイト制作の流れと期間で工程ごとに整理しています。

新年度に間に合わせるにはいつ発注するか

4月公開を目指す場合、当社の回答は次のとおりです。

おおむね8月~9月頃からの制作着手

これは前述の5カ月半〜8カ月から逆算した数字です。8月着手なら1月末〜2月に公開でき、余裕を持って4月を迎えられます。9月着手だと3月公開が現実的なラインになります。10月を過ぎてからの相談で「4月公開」を目標にすると、原稿と承認のどこかを削ることになります。

周年や上場のタイミングに合わせたい場合も同じ計算です。当社の実績にも、設立35周年に合わせて計画された案件、創業60周年に合わせた案件、創業100周年での全体公開を目指した案件があります。節目の日付が決まっているなら、そこから7カ月を引いた月がスタートの目安です。

社内で先に決めておくと期間が読めるようになる項目です。

  • 公開したい月(節目や新年度など、動かせない日付があるか)
  • 原稿を書くのは自社か、取材を依頼するか
  • 写真は既存素材で足りるか、撮影が必要か
  • デザインの最終決裁者は誰か、決裁の場は月に何回あるか

何ページ必要か。ページ数はどう決まるのか

ページ数は費用にも期間にも直結します。当社のコーポレートサイト実績140件のうち、ページ数の記載がある57件を集計すると次のようになります。

項目
中央値27ページ
下位25%の線21ページ
上位25%の線34ページ
最小4ページ
最大115ページ
母数59件(140件中、ページ数の記載があるもの)

中央値27ページ、中間の半分は20〜34ページに収まります。前述の見積例が20ページなので、典型的なコーポレートサイトは、あの見積例よりやや大きい規模だと考えてください。

「27ページ」に含まれないもの

ここは誤解が生まれやすいので明記します。この27ページは、新しく設計・デザインする画面の数です。既存の記事やお知らせを移管する本数は含んでいません。

実際、59件のうち9件には「+記事引継ぎ」「+記事一括移管」といった付記があります。たとえば、59ページに加えて記事を一括移管した案件、20画面の設計に加えて活用事例85本・ニュース109本・PDFおよびURL18件を移設した案件があります。「20画面なのに見積が高い」と感じたときは、移管の作業が入っていないかを確認してください。

また、英語版を併設した案件では「75P+英語サイト」「44P+英語サイト」という表記になっています。多言語対応はページ数がそのまま倍に近づくため、費用への影響が大きい項目です。当社の実績では、多言語対応を含むものが記載59件中15件(25%)ありました。

小さく作ることもできる

「コーポレートサイト制作」と検索すると大企業向けの話ばかり出てきますが、当社の実績には4ページ・4カ月で公開した社会保険労務士法人の案件や、法人化にあたってロゴ・名刺・Webサイトをまとめて新規構築した8ページ・4カ月の案件もあります。会社の規模ではなく、載せたい情報の量でページ数を決めてください。

見積を取る前に整理しておきたい項目です。

  • 新しく設計してほしいページの一覧(仮でよいので書き出す)
  • 既存サイトから移管したい記事・お知らせの本数
  • 英語や中国語のページが必要か、必要なら何ページか
  • PDFカタログなど、ページとは別に置きたい資料があるか

誰が作るのか。投入される体制の実像

金額の妥当性を判断するには、その金額で何人がどれだけ動くのかを知る必要があります。当社の実績のうち、体制の記載から人数を集計できた57件では次のようになりました。

投入人数件数
4名1件
6名18件
7名15件
8名13件
9名6件
10名3件
13名1件
合計57件(中央値7名)

中央値は7名、6〜8名に46件(81%)が入ります。標準的な編成は、プロデューサー、ディレクター、設計担当、デザイナー、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアの6職種です。案件によってマーケター、撮影ディレクター、アートディレクターが加わります。

つまり中央値で見ると、7名が7カ月動く規模の仕事です。300万円という金額を「高い」と感じるか「妥当」と感じるかは、この体制と期間を並べたときに判断が変わってきます。当社では企画から実装、解析までを社内で行い、外部への切り出しは基本的に行っていません。

対応している領域

対応領域の記載がある59件で、何が含まれているかを集計しました。

領域件数(59件中)
UI・UX57件
デザイン57件
企画・戦略56件
コンテンツ企画・設計55件
CMS55件
SEO対策55件
アニメーション51件
データ分析/Analytics各51件
フロントエンド(HTML)50件
要件定義49件
SSL44件
Webコンサルティング40件
撮影23件
多言語対応13件
イラスト13件
動画9件
DTP9件

SEO対策が55件、データ分析が51件に入っている点に注目してください。コーポレートサイトの制作は「作って終わり」ではなく、公開後に何を見るかまで含めて設計する仕事です。撮影23件(39%)、イラスト13件という数字は、素材が社内にない状態から始まる案件が一定数あることを示しています。

ここまでを持ち帰るなら、次の点を見積書と照らしてください。

  • 何名が関わる想定か、職種の内訳が示されているか
  • 設計(ワイヤーフレーム)を誰が担当するか、デザイナー任せになっていないか
  • SEOの内部対策が標準に含まれるか、オプションか
  • 撮影・イラスト・動画が必要な場合、社内で対応できるか外注か

自社は何をやることになるのか。打ち合わせと修正の回数

発注側がいちばん読めないのが、自分たちの作業量です。広報や総務が他業務と兼務で担当するケースでは、ここを見誤ると社内が回らなくなります。当社は回数を公開しています。

10~15回のお打ち合わせ

これがクライアント側に参加していただく打ち合わせの目安です。あわせて、制作側では各工程で次の体制を取っています。

合計13回に及ぶ社内打合せ

打ち合わせはアジェンダを事前に共有し、議事録を残す方式で進めます。全国のメンバーで構成されるチームのため、基本はZoom等のWeb会議です。提案までに必要な最小の打ち合わせ回数はおおむね2回、踏み込んだ提案をご希望の場合は2〜4回程度いただいています。

修正は何回までか

修正回数についても回数の目安を設けています。設計(ワイヤーフレーム)、デザイン、HTML実装、WordPress実装の各工程に3回ほどの修正期間を設定しています。この範囲であれば追加費用は発生しません。

一方で、次の場合は別途お見積りになります。

  • すでに承認された工程に戻る場合(デザイン確定後に設計をやり直すなど)
  • 設定した修正期間を大きく超える回数の修正が発生した場合
  • 進行中に新しい要望が追加された場合

進行中の追加要望については、別途お見積りをお出しし、ご承認をいただいたうえで進行します。金額が黙って膨らむことはありませんが、要望が増えれば金額は増えます。ここは正直にお伝えしています。

また、社内確認に時間がかかって修正期間を過ぎてしまう場合は、リスケジュール案をご提示して、ご承認のうえで進行します。承認が遅れること自体は珍しくないので、遅れた時点で公開日をどう動かすかを決める運用にしています。

途中でプロジェクトを止めたらどうなるか

決裁者から最も多くいただく不安がこれです。当社としては進行中のキャンセルはご遠慮いただいていますが、やむを得ない事情がある場合は、その時点までに消化した工程分のみを精算します。残りの工程の費用は発生しません。

お支払い条件は銀行振込で、月末締めの翌月払いです。100万円を超える長期の案件では着手金をいただいています。

この章を社内説明に使うなら、次の形で整理すると伝わりやすくなります。

  • 自社が拘束される時間=打ち合わせ10〜15回ぶん(1回1時間半なら15〜23時間程度)
  • 各工程で3回ほどの修正機会があり、その範囲は追加費用なし
  • 工程を戻す変更と、新規の追加要望は別見積
  • やむを得ない中止の場合は消化工程分のみの精算

原稿も写真もない。どこまで任せられるのか

プロジェクトが止まる最大の原因は、実は制作の遅れではなくコンテンツの供給が止まることです。「文章は後で用意します」と言ったまま2カ月が過ぎる、というのは珍しい話ではありません。

当社では次の範囲まで対応しています。

依頼できること内容
原稿作成取材を通じた原稿対応が可能
撮影スチール写真から動画撮影まで、専任のアートディレクターが担当
ロゴ・CI/VIロゴリニューアル、CIマニュアル・VIマニュアルの作成
紙媒体会社案内パンフレット、カタログ等のDTP

実際の案件でも、動画と写真の撮影を行いたいという要望から始まったもの、写真撮影とライティングをあわせて依頼されたもの、写真が少なく実態感が伝わらないことを課題として挙げられたものがあります。正式な企業ロゴが存在せず、ブランディングに一貫性がないという状態から始まった案件もありました。

撮影や取材を含めるかどうかで総額は変わります。見積を比較するときは、この範囲が入っているかを揃えてから並べてください。入っていない見積のほうが安く見えるのは当然です。

依頼前に手元で確かめる項目を挙げます。

  • 社員が写った写真が、直近3年以内のものであるか
  • 製品・現場の写真が、掲載に耐える解像度で残っているか
  • 事業内容の説明文を、社内の誰が書けるか
  • ロゴのデータ(AI形式など)が手元にあるか

なぜ作り直すのか。実績データに出た動機

ここからは、実際にリニューアルを決断した企業が何を課題にしていたかを見ます。当社のコーポレートサイト実績140件のうち、依頼背景のテキストが残っている59件を対象に集計しました。判定に使った語もあわせて示します。

動機件数(59件中)判定に使った語
採用・人材確保23件(39%)採用/求人/求職/人材確保/エントリー
スマートフォン対応11件(19%)スマホ/スマートフォン/レスポンシブ/モバイル

再現性を確認できた2項目のみを載せています。ほかにも「デザインが古い」「自社で更新できない」「導線が悪い」といった動機は数多く見られましたが、判定する語の選び方で件数が動くため、割合の断定は避けます。

採用が1位である意味

コーポレートサイトを作り直す理由の1位が採用だというのは、当社全体の実績で見ても、コーポレートサイトに絞っても変わりません。実際の案件でも、求職者からのエントリー獲得を目的とした採用重視型のコーポレートサイト構築という依頼がありました。

興味深いのは、当初は採用サイトの制作を検討していたものの、コーポレートサイトを含めた全面的なリニューアルに決断が変わったケースがあることです。株式会社アリガの案件がこれにあたります(/works/28294/)。求職者は会社そのものを調べるため、採用ページだけを新しくしても、コーポレートサイト側が古いままだと印象が揃いません。

逆に、コーポレートサイトと採用サイトを統合した案件、コーポレートサイトとリクルートサイトで雰囲気が違いすぎることを課題として挙げられた案件もあります。統合するか分けるかは費用に直結する分岐なので、後の章で判断基準を示します。採用サイト単体の費用感やコンテンツ設計については、採用サイト制作の費用採用サイトに載せるべきコンテンツで詳しく扱っています。

デザインの古さは症状であって原因ではない

「デザインが古いだけでリニューアルする価値はあるのか」という質問をよくいただきます。当社の実績を読み返すと、古さが単体の理由になっている案件はほとんどありません。多くは「採用の応募が来ない」「問い合わせが減った」という別の症状とセットで語られています。

年数の記載がある案件を挙げると、15年以上更新されていなかったもの、約15年前に制作されたもの、構築から10年以上が経過したもの、約10年前に制作されたもの、10年以上前に制作されたもの、サイトオープンから20年が経過したものがあります。CMSの利用開始から10年近く経過していた案件もありました。

稟議を通したいなら、「古いから」ではなく「古いことで何が起きているか」を書いてください。応募数、問い合わせ数、担当者が更新にかけている時間。この3つのどれかが動いているはずです。リニューアルの判断基準そのものについては、コーポレートサイトのリニューアルで整理しています。

スマートフォン対応だけ先にやる手はあるか

スマートフォンへの言及は59件中11件(19%)ありました。表現はさまざまで、スマートフォン未対応と書かれたもの、最適化されていないと書かれたもの、対応が万全ではないと書かれたもの、表示に不具合があると書かれたものが混在しています。

部分的にスマートフォン対応だけを行うことは技術的には可能です。ただし10年以上前のHTMLに後から対応を足す作業は、作り直すのと工数が変わらないことがあります。既存の構造がテーブルレイアウトだったり、CMSが入っていなかったりすると、修正の足場そのものがありません。

判断の目安としては、次のどれかに当てはまるなら全面リニューアルを検討する価値があります。逆に当てはまらないなら、部分対応で数年もたせる選択も現実的です。

  • CMSが入っておらず、更新のたびに制作会社への依頼が発生している
  • 公開から10年以上経過している
  • ページの追加が構造的にできない(テンプレートが存在しない)
  • スマートフォン対応と同時に、採用や問い合わせの課題も抱えている

公開後に自社で更新できるのか

データ上、最も多く語られる困りごとがここです。依頼背景の記載がある59件のうち、更新・CMS・内製・属人化に関する言及は37件(63%)で最多カテゴリでした。費用や期間よりも、実は「作った後に自分たちで回せるのか」が発注の分岐点になっています。

CMSはWordPressが標準

当社では制作するサイトの9割方に更新システム(CMS)を搭載しており、採用しているのはWordPressです。実績で見ると、コーポレートサイトのうちCMS記載58件中57件(98%)がWordPressで、うち6件はSTUDIOやShopifyとの併記でした。当社の全公開実績で見ても、CMS記載86件中79件(92%)がWordPressです。

使いこなせるかどうかの担保

CMSを入れても、使い方がわからなければ更新は止まります。当社では納品時に次を用意しています。

40P前後の独自のマニュアル

加えて、1時間半にわたるレクチャーを実施します。Web担当者向けに独自のカリキュラムを作成し、研修まで対応することも可能です。マニュアルのページ数と、レクチャーの時間まで見積に明記されているかを、他社比較の際に確認してみてください。ここが曖昧なまま納品されると、公開翌月から更新が止まります。

担当者が辞めたらどうなるか

当社の実績には、担当者の退職や離職をきっかけに相談が始まった案件が3件あります。担当者の離職によりサイトの更新が9カ月以上滞ってしまった案件、サイトを制作された担当者が退職して管理・運用できる人材が不在になった案件、内製で制作したものの担当者の退職後に大きな修正や更新ができなくなった案件です。

件数としては多くありませんが、状況としては極めて具体的で、同じ立場の方には他人事ではないはずです。属人化を避けるには、次の3つを制作段階で条件に入れてください。

  • 更新できる人を最初から複数用意する(レクチャーに2名以上参加する)
  • マニュアルを社内の共有ドライブに置き、担当者の個人フォルダに入れない
  • サーバー・ドメイン・CMSの管理情報を、部署として引き継げる場所に保管する

WordPressのセキュリティをどう説明するか

情報システム部門が決裁ルートに入る企業では、WordPressのセキュリティが論点になります。当社の見解としては、WordPressは利用者が最も多いがゆえに、デフォルトの状態ではログイン画面やユーザーの割り出しがしやすい場合があります。そのため、技術書籍を発刊しているエンジニアがセキュリティを考慮した要件で納品しており、当社の回答としては納品後の改ざん被害は発生していないとお伝えしています。

さらに、第三者機関によるOWASP TOP10を基準としたセキュリティ診断にも対応可能です。情シスの審査を通す必要があるなら、この診断を見積に含めておくと社内説明がスムーズになります。

実際の案件でも、WordPressのセキュリティに対する懸念、SSLに対応しておらずセキュリティ面に不安があるという課題、会員情報を取り扱うためセキュリティ面の見直しを行いたいという要望が挙がっています。

公開後の保守はいくらか

当社の保守の考え方を整理します。

区分内容
無償納品後1カ月間の軽微な修正、納品後1カ月半後のクロージングミーティング
有償(任意)サーバー保守/WordPress保守(本体・プラグインのバージョン管理、テスト環境でのバージョンアップ、毎月のバックアップ、有事の復旧)/定期修正(毎月4時間以内)/技術サポート
加入しない場合保守契約を組まず、必要なときにスポットで依頼することも可能

保守契約は必須ではありません。ただしWordPressは本体とプラグインの更新が継続的に発生するため、社内で対応できる人がいない場合は加入をおすすめします。アクセス解析のレポーティングは、一般的に毎月30,000円ほどが目安です。レポートが不要であれば、Google Analyticsを導入したうえで共有する形も取れます。

公開前に決めておきたい運用の項目です。

  • 更新を担当する人を2名以上決める
  • 月にどれくらいの頻度で更新するかを想定する(週1回か、月1回か)
  • 保守契約に入るか、スポット依頼で回すかを決める
  • アクセスのレポートが社内で必要かどうかを確認する

コーポレートサイトはどれくらい見られるものなのか

「うちのサイトはアクセスが多いのか少ないのか」を判断する基準は、社外にはほとんどありません。当社では制作したサイトの実測データを保有しているので、その範囲で目安をお示しします。

先に、母集団の内訳を開示します

数字の前に、どういう集団の数字なのかを説明します。ここを飛ばすと、少数の事業者のサイトを業界全体の姿として語ってしまうためです。

  • 役割がコーポレートサイトに分類されるサイトは227件あります。
  • そのうちGoogleアナリティクスのデータと突合できたのは188サイトです(同一ドメインに複数の計測設定がある場合は1件に名寄せしています)。
  • この188件は、すべて異なるドメインです。重複はありません。
  • 計測アカウントの単位で数えると70程度になりますが、これは当社側の管理用の単位であって、事業者の単位ではありません。最も多くのサイトが所属するアカウントの中身を1件ずつ確認したところ、病院・歯科医院・製造業・警備会社などまったく別の法人が同居していました。したがって「最大の1事業者が27サイトを占める」といった読み方はできません。
  • 逆に、同一のお客様が複数のサイトを運営しているケースは含まれます。実際にグループで複数サイトを持つお客様は存在しますが、確認できた範囲では最大でも数サイト程度です。

この確認をしたうえで、数字に進みます。数値はすべて2026年5月時点の1か月間(=月間)のものです。

月間セッションの目安

集計条件件数月間セッションの中央値
GA4と突合できた全件188件1,248.5
月間100セッション未満を除外176件1,770.5

月間100セッション未満のサイトが12件あります。これらは「本当に見られていない」というより、計測タグが正しく入っていない可能性が高いため、除外した場合の数字も併記しました。実態に近いのは後者だと考えていますが、判断が分かれるところなので両方を出しています。

コーポレートサイトの月間セッションは、おおよそ1,000〜1,800が真ん中の水準です。数万というオーダーではありません。コーポレートサイトは検索で広く集める媒体ではなく、社名で調べた人・紹介された人・求人を見て調べた人が確認しに来る場所だからです。目標を立てるときは、この性質を踏まえてください。

業種によって水準が違う

同じコーポレートサイトでも、業種によって水準は大きく変わります。以下は188件を業種で分けた中央値です(月間100セッション未満を除外しない、188件全体での集計です)。

業種件数月間セッションの中央値
製造36件2,338.5
不動産・建設31件485
医療・福祉23件1,043
IT・通信20件901
コンサル・士業13件1,939
公共・非営利10件2,566.5
人材10件488.5

件数が10件に満たない業種は、1〜2社の数字に引きずられて意味をなさないため掲載していません。

ビジネスモデル別に見ると、差はさらにはっきりします。

ビジネスモデル件数月間セッションの中央値
BtoB121件986
BtoC44件2,315.5
BtoBtoC18件3,690

BtoBの中央値は、BtoCの半分以下です。これは施策の巧拙ではなく、そもそも検索する人の母数が違うためです。BtoB企業が「月間1万セッション」を目標に置くと、達成の見込みがないまま数字だけを追うことになります。目標は業種とビジネスモデルの水準から逆算してください。

検索からの流入をどう見るか

Search Consoleのデータも突合しています。ここで注意したいのは、指標ごとに別々に並べた中央値を、あたかも1社の姿のように語ってはいけないという点です。表示回数が多いサイトとクリックが少ないサイトは、別の会社である可能性があるためです。

そのため、率で見るときは合計同士を割ります。表示回数が月間1,000回以上あるサイト(およそ90件)に限定して集計すると、合計クリック数を合計表示回数で割った全体のCTRは2.5%でした。ビジネスモデル別に同じ計算をすると、BtoBが2.1%、BtoCが3.2%です。

コーポレートサイトの検索経由のクリック率は、おおむね2〜3%が目安になります。公開後にSearch Consoleを見るときは、この水準と比べてください。大きく下回っているなら、タイトルと説明文が検索結果で選ばれていない可能性があります。

自社の現状を測るために、まず確認したい項目です。

  • Googleアナリティクスが正しく入っているか(月間100セッション未満なら計測を疑う)
  • 自社の業種・ビジネスモデルの水準と比べて、どの位置にいるか
  • Search Consoleで、表示回数とクリック数の両方が取れているか
  • 社名検索の流入と、それ以外の流入を分けて見られるか

統合するか、分けるか。サイトが複数あるときの判断

コーポレートサイト、採用サイト、サービスサイトが別々に存在していて、どう整理すべきか迷うケースがあります。当社の実績には統合した例と分割した例の両方があるので、判断の材料をお示しします。

統合したほうがよいケース

実際に統合を選んだ案件では、次の状態が課題として挙げられていました。コーポレートサイト・採用サイト・買取サイトがそれぞれ独立して存在し、情報が分散して管理も煩雑になっていたケース。建設事業とリノベーション事業のサイトが分かれ、情報が散在して管理も煩雑になっていたケース。共通しているのは「管理が煩雑」という点です。

統合を検討する目安を挙げます。

  • 同じ情報(会社概要、実績など)を複数のサイトで二重管理している
  • 更新する人が同じで、サイトごとに管理画面を切り替えている
  • それぞれのサイトのアクセスが少なく、力が分散している
  • デザインの雰囲気が揃っておらず、同じ会社に見えない

分けたほうがよいケース

逆に分割を選んだ案件もあります。ある病院の案件では、患者向けの情報、医療機関向けの情報、採用情報が1つのサイトに混在していました。この案件では医療機関向けと採用情報を分割し、患者向けサイトの部分のみをリニューアルしています/works/21805/)。読者の属性が明確に違い、それぞれに十分な情報量がある場合は、分けたほうが伝わります。

分割を検討する目安です。

  • 読者の属性が明確に分かれており、必要な情報が重ならない
  • それぞれのサイトに十分なページ数(20ページ以上)を確保できる
  • 更新する部署が分かれている
  • 片方だけを大きく育てる計画がある

グループ会社が複数ある場合は、また別の判断になります。上場に伴って4社ぶんのサイトを同時にリニューアルした案件、新規グループ会社の情報をサイトに追加する必要が生じた案件など、体制の変化がきっかけになることが多くあります。

制作会社をどう選ぶか

「コーポレートサイト 制作」で検索する方の一定数は、すでに制作会社を持っていて、乗り換えを検討している方です。当社の実績にも、前の制作会社との関係が理由で相談が始まった案件が5件あります。

離脱の理由実際に挙がった状況
廃業1年半前にリニューアルを担当した制作会社が廃業し、改修や継続的なサポートに不安が生じた
契約終了以前の制作会社とはすでに契約が終了しており、更新や改修が難しい
レスポンス既存サイトを任せた制作会社のレスポンスに不満があった
トラブル過去に制作会社との間でトラブルがあった
更新コスト自社で更新できず、都度業者に依頼して費用がかかっている

この5つを裏返すと、選定時に確認すべき項目になります。

  • 継続性。会社の設立年と体制を確認してください。当社は2012年6月創業、株式会社としての体制は2015年6月からで、資本金は5,000万円です。
  • 制作体制。誰が実際に作るのかを確認してください。当社は内製でのワンストップ構築体制を取っており、アウトソーシングは基本的に行っていません。
  • 更新の自立。納品後に自社で更新できる状態にしてくれるか。マニュアルとレクチャーの有無を確認してください。
  • データの引き渡し。サーバー、ドメイン、CMSの管理権限が自社にあるか。制作会社が握ったままだと、乗り換えのときに動けなくなります。
  • 連絡の速さ。問い合わせから初回返信までの時間を、選定段階で計っておくと参考になります。

ちなみに当社の対応エリアですが、拠点は名古屋市と東京の2拠点で、中部から関東のお客様が中心です。ただし打ち合わせはWeb会議が基本のため、実績の所在地は東京都99件、全国52件、愛知県27件、神奈川県23件、大阪府13件、千葉県11件、埼玉県11件と広く分布しており、宮崎県や鹿児島県のお客様もいらっしゃいます。名古屋の会社だから中部限定、ということはありません。営業時間は平日10時から19時です。

公開後に何をするのか

コーポレートサイトは公開した瞬間が完成ではありません。当社の実績でも、SEOやアクセス解析に関する課題が数多く挙がっています。内部SEOに問題があり検索エンジンからの流入機会を損失していたケース、社名で検索した際に他社と重複して検索結果上で見つけにくいというケース、Googleアナリティクスの運用がなされておらずPDCAが回せていないというケースがありました。

SEOはどこまで含まれるか

当社ではSEOの内部対策を標準対応としています。キーワードの調査から、上位表示の可能性の判断までを行い、記事制作の代行も提供しています。リスティング広告にも対応可能です。

ただし、内部対策だけで検索順位が上がるわけではありません。コーポレートサイトの検索流入を増やすには、業種や課題に沿った記事コンテンツを継続的に足していく必要があります。ここは制作費とは別の投資として計画してください。

改善のサイクル

Webコンサルティングとしては、アクセス解析レポートの作成、改善施策の立案、改善施策の実施(毎月6時間)、定期報告という形で対応しています。「レポートを出して終わり」ではなく、実施の時間を持っていることがポイントです。分析だけでは何も変わりません。

公開後3カ月で見るべき指標を挙げます。

  • 月間セッション数(自社の業種・ビジネスモデルの中央値と比べる)
  • 検索経由のクリック率(目安は2〜3%)
  • 問い合わせページへの到達数
  • 更新の頻度(月に何本の情報を出せたか)

コーポレートサイト制作の実績

ここまでの数字が、実際にどういうサイトから出ているのかをお見せします。すべて公開中の実績です。期間とページ数は、制作時の実績値をそのまま記載しています。

東名通信工業株式会社 コーポレートサイト
東名通信工業株式会社 コーポレートサイト
東名通信工業株式会社/製造業/7カ月・23ページ
イデシギョー株式会社 コーポレートサイト
イデシギョー株式会社 コーポレートサイト
イデシギョー株式会社/製造業/9カ月・29ページ
工藤建設株式会社 コーポレートサイト
工藤建設株式会社 コーポレートサイト
工藤建設株式会社/建設/7カ月・59ページ+記事一括移管
株式会社アリガ コーポレートサイト
株式会社アリガ コーポレートサイト
株式会社アリガ/建設/約12ヶ月・26ページ
取手北相馬保健医療センター医師会病院 コーポレートサイト
取手北相馬保健医療センター医師会病院 コーポレートサイト
公益社団法人取手市医師会 取手北相馬保健医療センター医師会病院/医療/7カ月・51ページ
コロンビア・ワークス株式会社 コーポレートサイト
コロンビア・ワークス株式会社 コーポレートサイト
コロンビア・ワークス株式会社/不動産(上場・IR対応)/8カ月・46ページ
株式会社アイビス コーポレートサイト
株式会社アイビス コーポレートサイト
株式会社アイビス/システム/4カ月・14ページ
株式会社ガモウ コーポレートサイト
株式会社ガモウ コーポレートサイト
株式会社ガモウ/商社・小売/9カ月・46画面(流し込み52記事)
貴城精工株式会社 コーポレートサイト
貴城精工株式会社 コーポレートサイト
貴城精工株式会社/製造業/7ヵ月・9ページ

この9件は、最短4カ月・9ページから、最長で約12カ月・59ページ+記事一括移管まで幅があります。同じ「コーポレートサイト制作」でも、規模によって工期は3倍近く違います。自社に近い規模の実績を見て、期間の見当をつけてください。

よくある質問

今サイトがありません。新規でも依頼できますか

可能です。当社の実績にも新規構築の案件があります。M&Aによる事業体制の変化を機に、当時は公式なWebサイトが存在せず企業の信頼性や事業内容を外部に伝える手段が限られていたというケース、社会保険労務士法人として独立したコーポレートサイトがないため新規で立ち上げたケース(4ページ・4カ月)、個人事業主から法人化するにあたりロゴ・名刺・Webサイトを新規構築したケース(8ページ・4カ月)などです。

新規のほうが早く公開できる傾向があります。既存コンテンツの棚卸しや移管が発生しないためです。ただし、原稿と写真をゼロから用意する必要があるため、その分の時間は見込んでください。

デザインの参考サイトはいくつ用意すればよいですか

3〜5サイトあれば十分です。好きな理由を一言添えてください。「余白が広い」「写真が大きい」「文字が読みやすい」といった粒度で構いません。理由がないまま参考サイトだけを渡すと、こちらが読み取った意図と実際の好みがずれます。

多言語対応はどのタイミングで決めるべきですか

設計の前に決めてください。あとから足すと、ページ構造そのものを組み直すことになります。当社の実績では、英語・フランス語・中国語などへの多言語対応が必要だったケース、英語ページの追加が必要になったケース、ターゲットが国内にとどまらずグローバルであるにもかかわらずサイト上で表現できていなかったケースなどがあります。

費用への影響としては、実績のページ数表記が「75P+英語サイト」「44P+英語サイト」のように併記になることからも分かるとおり、言語を1つ増やすと相応のボリュームが加算されます。

上場やIR対応にも対応できますか

対応しています。実績には、2024年3月に上場しIR情報などを増設した案件、プロネクサスのE-IR連携が必須だった案件があります。IR対応は開示ルールに関わるため、通常のコーポレートサイトより設計に時間がかかります。上場のスケジュールが決まっているなら、早めにご相談ください。

アクセス解析のレポートは毎月必要ですか

必須ではありません。当社ではレポーティングを一般的に毎月30,000円ほどでお受けしていますが、レポートが不要であればGoogle Analyticsを導入したうえで、必要なときに数字を共有する形でも問題ありません。レポートを受け取っても社内で誰も読まない、という状態が最ももったいないパターンです。

まとめ:発注前に社内で決めておく4つのこと

最後に、この記事の内容を「社内で何を決めるか」に組み替えて整理します。ここまで読んで動き出す方は、次の4つを埋めてから相談してください。この4つが埋まっていれば、初回の打ち合わせで見積の精度がかなり上がります。

1. 公開したい月を決める

ここが起点です。当社の実績では期間の中央値が7カ月なので、公開希望月から7カ月引いた月が着手の目安になります。新年度の4月公開なら8〜9月頃の着手です。期日が決まっていない相談は、たいてい社内で優先度が下がって止まります。仮でよいので日付を置いてください。

2. ページの一覧を書き出す

完成形でなくて構いません。「会社概要」「事業内容」「実績」「採用」「お問い合わせ」といった単位で書き出し、既存記事を移管するなら本数を数えてください。中央値は27ページですが、これは新規に設計する画面の数で、移管記事は含みません。この区別を伝えるだけで、見積の読み違いがなくなります。

3. 原稿と写真の担当を決める

プロジェクトが止まる最大の要因です。原稿を社内の誰が書くのか、書ける人がいないなら取材を依頼するのか。写真は既存で足りるのか、撮影が必要なのか。ここが決まっていないと、制作は進んでいるのに公開できないという状態が生まれます。

4. 決裁のルートを確認する

デザインの最終決定者は誰か、その人の判断を仰ぐ場は月に何回あるか。当社では各工程に3回ほどの修正期間を設けていますが、社内承認に2週間かかる会社と3日で済む会社では、同じ回数でも所要期間が倍以上変わります。承認が遅れそうな場合は、事前に共有いただければリスケジュール案をご提示します。

相談の前に決まっていなくても構わないこと

逆に、次の項目は相談の中で決めていけます。悩んで止まる必要はありません。

  • デザインの方向性(参考サイトが数点あれば十分です)
  • CMSの種類(当社の実績では98%がWordPressです)
  • 採用サイトを統合するか分けるか(両方の実績から判断材料をお出しします)
  • 保守契約に入るかどうか(納品の直前に決めていただけます)

コーポレートサイトの制作は、7名前後のチームが7カ月をかけて進める仕事です。金額の比較だけで決めると、公開後に更新できない、担当者が辞めた瞬間に止まる、という状態に戻ってしまいます。「作った後、自社で回せる状態になるか」を選定基準の中心に置いてください。

GrowGroupは名古屋と東京の2拠点で、企画から設計、デザイン、実装、公開後の解析までを社内で行っています。コーポレートサイトとして公開している実績は140件です。まずは現状のサイトの課題と、公開したい時期をお聞かせください。相場観のご相談だけでも承ります。

まずは現状のサイトの課題と、公開したい時期をお聞かせください。お見積り・ご相談フォームから、今の状況だけお送りいただければ、何ページ規模になりそうか、いつ着手すれば希望の時期に間に合うかを具体的にお返しします。

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この記事を書いた人

GrowGroup

名古屋を拠点とする課題解決型のWeb制作会社GrowGroupです。コーポレートサイトを中心に、戦略設計から制作・運用まで一貫してご支援し、成果につながるWebづくりの知見を発信しています。

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