かねてから人手不足が取りざたされる中、コロナ禍でますます先が見えない現在の採用市場。
採用担当者の方々も、これまで以上の危機意識を持って採用活動に取り組んでおられることでしょう。
「企業は人なり」という言葉を引き合いに出すまでもなく、人材の枯渇は企業経営に大きな影響を及ぼすもの。
そんな状況下での採用活動において、しっかり機能するWEBサイトの採用メッセージ作成方法についてお話しします。
・離職理由のエビデンス
厚生労働省「2019 年(令和元年)雇用動向調査結果の概況」より
転職入職者が前職を辞めた理由から、「その他理由」を除くと20〜24歳の男女ともに「職場の人間関係が好ましくなかった」がなんと2位に。
理念がおろそかにされていないか
今の時代に「効く」採用メッセージの一つに、企業の理念から発想してつくり上げるものがあります。ただここで取り上げる「理念」とは、額縁に飾られた形式的なものではありません。
その企業の仕事の本質、働き方そのものを表すもの。目指す目標や理想を明確に示したもの。社会においてどのような存在であり、どのような役割を果たしていくかを言語化したもの。
その企業に一貫している「信念」と言い換えてもいいでしょう。
理念が確かなものであるほど、発せられるメッセージは鋭く鮮やかに受け手に伝わります。どこかのWebサイトで、ほんの数秒前に見たはずの企業理念は何だったっけ?…となってしまっては、元も子もないのです。
まずは、企業の理念を整理すること。今あるもので大丈夫か、メッセージ性を高めるために深堀り(あるいは再構築)が必要か、見極め検討していきます。
理念をベースにしたクリエイティブは強い
そもそも企業理念は、その企業の行動指針であるもの。それは採用活動においても同様であり、ベースとなるべきものです。
企業の価値観や文化・社風(カルチャーフィット)や考え方が浸透したメッセージであれば、それに共感してくれる応募者の人たちは、同じ方向を目指す者同士ということ。近い将来、仲間として働くことになっても、お互いに違和感を抱くことも少なくなるでしょう。
また、デザインやコピー、写真やイラストといったクリエイティブに関しても、理念をベースにすることで統一感が増していきます。制作に携わるスタッフ全員が個人の嗜好や好き嫌いではない判断基準を持つことで、ゆるぎない世界観が論理的に構築できます。ビジュアルやメッセージが一体となることで、採用WEBサイト全体の期待値を醸成していくのです。
初期段階から理念を突きつめていく
採用サイト(コンテンツ)制作過程において、理念をもとにしたメッセージ及びクリエイティブの構築が重要であることは、おわかりいただけたでしょうか。
そのためには、初期の段階から、お客様と制作サイドがともに意識して「理念」を突きつめ、消化していく作業が必要です。
取材やヒアリング、ディスカッションを通して、理念の本当に意図するところを紐解いていく。理念ベースの表現を、着実にターゲットに届けられるようクリエイティブの精度を上げていく。
テンプレをなぞるだけの作業では決して生み出せない、その企業ならではの魅力を打ち出すことに力を注ぎます。そしてお客様には、スタッフ全員が理念への理解を深めるための様々な意見や材料をご用意いただけることを、期待しています。
メッセージの先に見えるもの
応募者(求職者)は、メッセージを通してその企業を見つめ、そこで働く将来の自分を想像します。その会社で、未来の私は幸せな仕事をしているだろうか。メッセージにあるような志をもって、前を向いて生きているだろうか。
人は耳障りのいい小綺麗な言葉だけで、動くことなどありません。
そこに信念が見てとれて、自分の将来を託せるかどうかを、瞬時に判断しています。企業としては、応募者にどれだけ明るく確かな未来図を描いてもらえるかが、採用活動の成否を左右するとも言えるでしょう。
採用活動の成功に貢献できるよう、私たちは力を尽くしてまいります。
最後に、採用WEBサイトでただ人を集めるだけでは長期的な人材の定着は見込めません、GrowGroupでは採用WEBサイトの集客からバックエンドの管理・運用面を見据えた提案を行います。お困りの方はご相談ください。