こんにちは!Grow Groupデザイナーのさとおです!
職業を聞かれて「webとか広告とかのデザイナーやってます」と答えると、私の経験上、99%の確率で「すごい!かっこいい!」という言葉が返ってきます。自慢でも何でもないのですが…‼︎笑
皆さんはデザイナーに関して、どんなイメージを持っていますか?
- 見た目を綺麗にしてくれる人?
- 感覚に優れたアーティスト?
- 天性のセンス、才能だと思うから私にはできない…?
今回は、そんな「そもそもデザイナーって…」というところをより深く知っていただき、疑問や誤解を解いていければなと思っています!
/ //記事を読んで頂きたい方/ / /
- 外部のデザイナーと関わる機会のある方
- これからデザイナーになろうか考えている方
目次
デザイナーという職業
さてさて、デザイナーは普段どんなことを考えているのでしょうか。
仕事として携わる場合にはどんなところに気をつければいいのでしょうか。
まず前提として、「デザインは正解のない分野」であり、「専門家以外が意見することのできる数少ない職種である」という特徴があります。
そうなんです!
そもそもデザインには正解も答えもありません。
想像で作り出すという要素が大きく、何か実証しろと言われても統計でしか判断できない部分も多いので、そういう意味では難しい分野です。
デザインは誰もが普段から様々なところで目にし、生活の中に溢れています。
デザインツールを使いこなす技術はないにせよ、専門家以外でも見た目に関して意見を持つことができるという、珍しい職種なのです。
Q . デザイナーは見た目をきれいにしてくれる人?
A . それだけではありません。
デザイナーは表面的な装飾をするだけでなく、その根本にある「なぜそのデザインをする必要があるのか」という「根本的な目的」に着目し、それに対して戦略的に考え、適切なデザインで問題解決することを目指していきます。
///デザインの辞書的な意味///
- 建築・工業製品・服飾・商業美術などの分野で、実用面などを考慮して造形作品を意匠すること。
- 図案や模様を考案すること。またそのもの。
- 目的をもって具体的に立案・設計すること。
つまり、デザインとは、広い意味で言うと人をどう行動させるかを設計することなのです。
デザインとアートの違い
客観的視点 or 主観的視点
絵画など、自らの美を表現していくアートとは反対に、あくまでも相手に存在する課題や目的に対して戦略的に考えて問題を解決していくのがデザインです。
デザインをしていく上では、自分本位ではなく、常にターゲットのユーザーになりきったつもりで客観的に捉えることがとても大切になります。
デザインはアートとは違い、「相手」と「それを作る理由」が存在します。ですのでアートほど自由とはあまり言えません。自分の表現したものによってクライアント、さらにその奥のユーザーを共感させる必要があるという大きな違いがあります。
デザインとは、それがどのように見えるか、感じるかだけではない。デザインとは、それがどのように機能するかだ。Steve Jobs
Grow Groupでは
ちなみに弊社Grow Groupでは、文字の色やボタンの大きさのインターフェース、目線誘導や環境的心理など、ターゲットに合わせたデザイン設計を行い、いかに目的を達成させやすくするかを念頭にデザインを行っております。
実際、ユーザーにとってはいちいち「見やすい」「見つけにくい」とすら思っていないことが多いのですが、それすら感じさせないことこそが適切な良いデザインだと言えるのではないでしょうか。
Q . デザインはセンスが必要?
A . そうでもないです。
意外と理論的な思考が必要になったりします。
重複しますが、そもそも「良いデザイン」とは目的を達成できることであり、美しい装飾をすることではないので、いわゆるダサいと言われるデザインの方が、売り上げが上がるケースも多くあります。
売り上げが上がるのであれば、ダサくてもいい
各国で展開するネット通販サイトのアマゾンを見てみると、日本とその他海外ではデザイン構造が違っています。他の海外バージョンに比べると、日本バージョンは画面内に見える商品数が多く、少しごちゃついているのがわかります。
見た目のデザインを重視する欧米などに比べ、日本は機能性や視認性を重視する傾向があるので、「見やすく」「わかりやすい」売り上げが上がるデザインであれば、極端な話、ダサくてもそこは問題ではないということです。
意外と理論的な思考が必要
感覚的にデザインを作ってみたとき、理由はわからないけどなんか変…。というデザインが出来上がった経験はありませんか?
一応、デザインにも原則やルールというものが存在します。
レイアウトの基本原則
- 近接:関連する情報を近づける
- 整列:要素に一体性を持たせる
- 対比:情報の優先度を明確にし違いに差をつける
- 反復:特徴的なものを繰り返し使い統一感を持たせる
詳しくはまたブログで書こうと思いますが、このルールを守ればある程度「なんか変」なデザインからは遠ざかることができます。
貴金属比
- 黄金比
- 白銀比
- 青銅比
あの有名な絵画のモナリザは黄金比で出来ている!なんて聞いたことある方もいるのではないでしょうか。
詳しくはまたブログに書いていこうと思いますが、このように決まった美しい比率というものが数値として存在していますので、そういう意味言えば、センスも身につけることができると言えるのではないでしょうか。
Q . デザイナーは感覚的だと思うから、情報が少なくてもなんとかなる?
A . なんとなく良い感じにしかできません。
目的の共有は簡単です。それに比べて情報の共有ってわりと難しいのですが、デザイナーにとっては情報が必要不可欠となります。
以前ブログでも書きましたが、ひとえに「シンプル」と言っても、その印象は十人十色なのです。
ですが、問題を解決し目標を達成するためには、目的・情報をしっかりと共有した上で、それに合う適切な手段を選ぶということが「良いデザイン」への近道になるといえます。
まとめ
デザインって、表面的に見れば相手を喜ばすための付加価値誰でしかないと思うし、そういう意味で言えば娯楽として誰もがやったことあると思うんです。
ただ、それを仕事として「相手の目的を達成するためにするデザイン」となった時には、デザインというものの真の部分に寄り添い、今回記述したような深い部分まで考え抜く必要があるのではないかと思います。
一日中イスに座って体は動かしませんが、常に脳をフル回転させているので、意外とカロリー使う職業だと自分では思っています 笑
ということで、以上さとおでした〜!