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プロが教えるSEOキーワード選定のやり方と調査ツール3選

a.nakashima
  • Webマーケティング
公開: 2023.09.26 更新: 2023.10.05

はじめまして!
GrowGroupのプロデューサー、中嶋です。
今年の2月からGrowGroupにジョインさせてもらっています。

以前は10年ほどSEOコンサルをやっていたのですが、それはもうたくさんのクライアントさんを見てきました。
1000社以上なんて言うと、よく驚かれるのですが、実はそれは1年間に受け持っていた数で、10年やっていたので実際には・・・何件なのか自分でも分かりません。

さて、実は先月「SEOライティング入門講座~アクセスアップが狙える記事作成~」というセミナーを開催しまして、今回はその時紹介した内容の一部を今回ブログ形式で紹介しますね。
この記事を読めば、初めてSEOをやる人、コンテンツマーケティングを取り組む人も一通りキーワード選定について知れるはずです。

SEOキーワード選定とは

SEO対策を行う場合、必ず必要になるのがキーワード選定です。

「SEOで検索上位にヒットさせアクセスアップを図りたい」という目的に対して、具体的にどのキーワードを選定するのか、というのは非常に重要なファクターです。
このSEOキーワード選定には、次の様な工程が含まれます。

SEOキーワード選定に含まれる工程

  • キーワード候補のリストアップ
  • 関連キーワードの調査
  • キーワードの競合調査
  • 難易度の推察

なんとなくでSEOキーワードを決めてはいけない

SEOに詳しくない人の場合、このSEOキーワードをなんとなくで決めているケースが非常に多いです。

例えば中古車の買取・販売業者さんであれば、「中古車」をSEOキーワードに設定するなどですね。
もちろん中古車業者なので「中古車」を狙うというのは、見当違いとまでは行きませんが、短絡的であると言えます。
なぜならそこに、「インターネット上に存在する無数の競合他社」の存在が抜けているからです。

SEO対策で検索上位を狙うというのは、特定のキーワードで国内トップ10入りすることと同義です。
そのため、どんなキーワードでトップを狙うのか、しっかりと戦略を練って決める必要があるんですね。

SEOキーワード選定のやり方

それではここから、SEOキーワード選定のやり方を紹介していきます。

メインとなるキーワードを決める

ビジネスサイトであれば、基本的には業種や事業、サービス名、製品名にあたるものがキーワードになりやすいです。
ブログなどメディアサイトであれば記事内で取り扱う主要な内容になります。

キーワード例

事業・サービス学習塾・社労士事務所・フランス料理
製品ドローン・電子ピアノ・ロードバイク・具体的なブランド名・具体的な製品名/型番
記事人物紹介記事の場合:人物名
イベント紹介の場合:イベント名・イベント開催場所
製品紹介の場合:製品名
技術紹介の場合:技術名(本記事であれば「SEOキーワード」)

先程の中古車業者であれば「中古車」がそれにあたります。

ここまでは簡単ですね。
ですがこのままではSEOキーワードの選定としては短絡的すぎるので、もう少し条件を加えていきましょう。

関連キーワードと組み合わせる

例えば、先程の中古車業者であれば「中古車」を「販売」「買取」をしているはずです。
この場合は「中古車 販売」または「中古車 買取」をキーワードに設定します。

この様に、関連する検索キーワードを組み合わせることを「複合検索」「複合キーワード」などと言ったりしますが、まずはこの複合キーワードを考えてみましょう。

これには次のような効果があります。

難易度の軽減

一般的に、単体のキーワードよりも複合キーワードの方が競合するWebサイト・Webページの数が減少しやすい傾向にあります。
競合が減れば、その分だけ上位表示するための難易度が下がります。

コンバージョン率の向上

単体キーワードによる検索の場合、検索ユーザーは単なる情報収集などの場合も多く、ニーズが明確化されていません。
そのため、お問い合わせや資料請求といったコンバージョン行動に繋がらない場合も多くあります。

複合キーワードの場合、検索ユーザーはよりニーズを明確化している傾向にあり、単体キーワードに比べてコンバージョンに繋がりやすいというメリットがあります。

地域キーワードと組み合わせる

学習塾や飲食店など地域に根付いたローカルビジネスの場合は地名を用いた地域キーワードを組み合わせてみましょう。

先程の「中古車」を「中古車 販売」とした場合、その対象は日本全国になってしまいます。
ですが、僕たち消費者は自分の行動範囲でしか検索をしません。
名古屋に住んでいる僕が中古車を欲しいと考えたとしても、北海道や沖縄の中古車業者を探すことは残念ながらないんですね。

そのため、僕が探すとすれば「中古車 販売 名古屋」などになります。
名古屋と言ってもそれなりに広いので、南の方に住んでいる僕は名古屋の北の方に行くことは殆どないので、実際には家から車で30分~1時間以内程度の場所が限界です。

そうなると、「中古車 販売 名古屋市●●区」あたりまで地域キーワードを絞る可能性が高いんですね。

この様に、ローカルビジネスでのSEOにはターゲットエリアの設定がとても重要です。

ローカル性:高

学習塾であれば、そこに通うであろう子供が自転車で通える範囲、または親御さんが送迎可能な範囲、これがターゲットエリアです。
前者であればせいぜい隣町くらいまでになるでしょう。

ローカル性:中

飲食店や美容院であれば、自宅の近くの場合もあれば、職場の近く、駅の近く、繁華街の中、といった考え方ができます。
特に、「職場の近く」「駅の近く」という考え方は重要になってきます。

ローカル性:低

市内や県内に少数しかないような場合、車や公共交通機関を使っての移動が想定されるので、市や県レベルがターゲットエリアになります。
例えば楽器店やアクアリウムショップ、観光スポットなどがこれに該当します。

この辺りのローカル性は、都道府県や人口比率によっても変わってくるので、状況に応じて検討する必要があります。

※小ネタ

コンサルティングで様々な地方のクライアントさんのローカル性を確認するのに、Googleマップ/ストリートビューを活用してました。
都心部か、商業エリアか、ビジネスエリアか、住宅街か、古い家(高齢者)が多いか、新しい家(ファミリー層)が多いか、駅は近いか、学校の有無は、などを確認します。
僕は第三者として確認する必要があるので、そうしていましたが、当事者であれば分かっていることなので、この工程までは不要だと思います。

ユーザーの検索ニーズを意識する

中古車の例で言えば、車なら何でも良いと言う人もいるかもしれませんが、中には具体的な車種が決まっている場合や、メーカー程度は絞り込んでいるケースも当然あります。
特に、車種名まで決まっている場合はかなり購買意欲が高いことが想定されるので、これにキーワード対応させるべきです。

検索ニーズに対応させたキーワード例

「中古車 MAZDA 名古屋市」名古屋市内全域でMAZDA中古車の取扱店を探している。
※実際には無数にあるので地域キーワードなどをより狭める可能性が高い
「中古車 MAZDA 名古屋市●●区」名古屋市で自宅から近い範囲でMAZDA中古車の取扱店を探している。
「名古屋市」から再検索したパターンも想定される。
「アクセラ 買取 名古屋市」名古屋市内全域でアクセラ(車種名)を高価格で買い取ってくれる中古車業者を探している。

3つ目に注目ですが、ここでは中古車買取業者だからと言って、必ずしも「中古車」が必要になりません。
「アクセラを買い取る」=中古車業者であることが明白だからですね。

逆に、販売であればその対象は中古車以外に新車も含まれるので、「中古車」は必ず検索されると考えて良いでしょう。

競合調査

さて、キーワードの候補がなんとなく見えてきたら、今度は競合調査を行ってみましょう。
競合調査で確認するのは大きく分けて以下の2つです。

  • 競合数
  • 競合サイトの規模

競合数の確認

競合数の確認はとても簡単で、SEOキーワードに設定したいキーワードをGoogleで検索するだけです。
その際に、「検索ヒット数」が表示されるので、この数を「競合の数」とします。

この辺りは経験論によるものも大きいですが、100万件以内前後は難易度低、300万~500万件は難易度中、1000万件以上は難易度高、といった大枠で考えてみましょう。
中小規模の事業者であれば、基本的には100万件以内を狙うのが現実的なラインです。

後述のキーワード調査ツールを使えば、難易度を数値化してわかりやすくしてくれるものもあるので、ツールを使ってみるのもオススメです。
(ちなみに僕は経験値があるので、難易度確認にツールは使ってません)

競合サイトの規模

次に、実際に検索上位に表示されている競合サイトを確認してみましょう。
そこには、Amazonや楽天、食べログや自治体など大規模サイトなどが掲載されているかもしれません。
これらは非常にページ数が多く、SEOが非常に強いサイトであるため、これらのサイトよりも検索上位に上げることは困難が想定されます。

そのため、あまりに規模の大きなサイトが多い場合は別キーワードを検討してみる、といった戦略変更の判断が必要になる場合があります。

SEOキーワード調査ツール

ここからは、キーワード選定をする際に、とても強力な効果を発揮するキーワード調査ツールを紹介します。

結論から言えばどれを使ってもOKです。
世間的にはUbersuggestユーザーが多いような気もしますが、自分はラッコキーワードを昔からずっと愛用しています。

それでは、各SEOキーワード調査ツールを紹介していきましょう。

ラッコキーワード

ラッコキーワード
URL:https://related-keywords.com/

まずは僕が昔から最も愛用しているキーワードのひとつ、ラッコキーワードです。
その昔、GOODKEYWORDという名前でしたが、買収をされたのか名称が変わって今のラッコキーワードになっています。

このツールの最大の特徴は、スピーディーに大量のキーワード候補を出してくれるところにあります。
正直、僕の場合、キーワードを考える時って大量の候補をパッと見たいんですよね。
10件20件をチマチマ見ていると時間がかかってしまいますし。
大量の候補をピックアップする、という点はラッコキーワードに勝るツールはないのではないでしょうか。

GOODKEYWORDの頃は検索数の表示には対応していませんでしたが、ラッコキーワードになってからは月間検索数の表示にも対応するようになりました。

自分は今は有償版を使っていますが、SEOコンサルをやっていた頃は無償版を使っていました。
無償版は「検索回数の表示には対応していない」「キーワード調査回数に多少の制限がある」ものの、僕は無償版でプロユースとして使っていたので、無償で使いたい人にはとてもオススメですよ!

Point
  • キーワード候補が大量に欲しい場合にオススメ
  • 無料版の機能制限が少ない
  • 無料版では検索数が表示されない

Ubersuggest

Ubersuggest
URL:https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
SEOキーワードの調査ツールとして、多分最も普及しているのはUbersuggestかもしれません。
SEO界隈の人は大体Ubersuggest使ってる気がします。

Ubersuggestのメリットは、無償アカウントでもデフォルトの状態で検索回数が見れますし、ご丁寧にキーワードの難易度なんかも表示してくれることです。
ただし、無償版は機能制限がそれなりにあって、キーワード調査は1日3回まで、キーワード数は30件までとなっています。
そのため、無償版Ubersuggestをプロユースとするにはちょっと厳しい感がします。

有償版には「ビジネス」「パーソナル」「エンタープライズ」の3つのプランがあって、パーソナルは検索数150/日、ビジネスは300/日、エンタープライズは900/日となっています。

僕がUbersuggestをメインにしない理由

さて、普及率が高いであろうUbersuggestを僕がなぜメインとしてしないかというと、少し理由があります。
僕の場合は、キーワードを一気に大量に見たい、というのがあるんですね。
逆に、検索回数なんかは毎回必ず見るわけではありませんし、難易度に至ってはツールで見ることはまずしません。

Ubersuggetは1ページあたり30件ちょっとしかキーワードを表示してくれなくて、それ以上見たい場合は都度都度ページ遷移しないといけないんです。
なので、スピーディーに大量にキーワードを把握したい、という僕の使用用途には合ってない、というところが僕がUbersuggestをメインツールにしていない理由です。

僕にはそれなりの経験値があるので、ツールを使用しなくても検索回数や難易度は大方予想が出来るのですが、初心者の方は正直ツールを使わずにそれらを予想するのは難しいと思います。
そのため、検索回数や難易度を把握したい人にはオススメだと思います!

Point
  • 検索回数や難易度が数字で見れる
  • 無料版利用制限多め(1日3回まで、キーワード数30個)

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナー
URL:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/

キーワード調査ツールと言ったらコレ、と頭に思い浮かべる人も多いんじゃないでしょうか。
Google公式のキーワード調査ツールです。

基本的には、Google広告のリスティング用キーワードを抽出するためのツールであってSEO目的に作られたツールではないのですが、Google公式から検索回数や競合性(難易度)、キーワード候補の情報が得られるとあって、かつてはキーワード調査ツールの最大手の一角でした。

ただ、ひとつ難点があって。
数年前から、一定金額をGoogle広告に使用していないと検索回数の表示が「100~1000」「1000~1万」のように、幅を持たせた表示になってしまいました。
一定金額をGoogle広告に使用しているユーザーの場合はある程度精度の高い数値が出るのですが、現在の実態としては高額な有償ツールといったところでしょうか。
Google広告を使用しているユーザー/アカウントであれば、活用の場面もあると思います。

ただやっぱりキーワードを大量に出してくれる形ではないので、Google広告の利用料を払っていた時も自分はGoogleキーワードはサブ的な位置づけでした。
検索回数を把握したい時、クライアントさんに提出が必要な時に使う、といった具合ですね。
そもそもがリスティング広告用のツールなので、SEO用途に最適化されていない、というのも大きいのだと思います。

Point
  • Google【公式】が最大のウリ?
  • 検索回数は表示されるが、Google広告の利用者でなければ精度が低い

まとめ

今回、SEOキーワード選定の考え方とやり方・ツールについて紹介しました。
ツールに目が行きがちかもしれませんが、重要なのはキーワード選定の考え方の部分です。

ターゲットや競合に合わせて適切なキーワードを選ぶことが最も重要だと思います。
それを補うのがツールであって、重要なのはツールではなく、考え方です。
正直、やろうと思えばツールなんてなくてもキーワード選定は出来るわけですが、正しい考え方を身に付けなくてはツールも使いこなせません。

今現在、各社様々なSEOツールをリリースしていますが、ツールを導入すれば解決する、ということはありえないので、ツールにほだされない様、その点注意しましょう。

あとはこちらの記事も読んでおくと、SEOの理解が少し深まるかもしれません。
https://grow-group.jp/archives/6624/

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弊社エンジニアが執筆したWordPress標準デザイン講座が出版されています弊社エンジニアが執筆したWordPress標準デザイン講座が出版されています
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