Webサイト分析には、自社のサイトを分析するツールから、SEOのランキングを調査するツールまた、他社のサイトを競合分析するようなツールまで多種多様な用途に活用できる便利なツールがたくさんあります。
しかしながら、ツールを導入したもののいまいち使いこなせていない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Webサイトの分析に活用できるツールを「種類別」、「目的別」でご紹介を行い、GrowGroupで実際に活用している方法などをご紹介していければと思います。
目次
この記事で役立つ課題例について
- サイト分析を行いたいがどんなツールをどのように活用すればよいかわからない
- 制作会社をどんなツールをどのように活用しているかを知りたい
- Web解析に適しているツールを知りたい
…etc
サイト分析の種類別のツール
Webサイト分析には、「種類別」に分けると以下のような種類とツールがあります。
Web解析ツール
Web解析ツールは、Webサイト上でのトラフィックや行動の分析を支援するために使用されます。代表的なものには、Googleアナリティクス、Adobe Analyticsなどがあります。
- Googleアナリティクス
- Adobe Analytics
SEOツール
SEO(検索エンジン最適化)ツールは、WebサイトのSEOの順位チェックからキーワード調査、ライティング支援するために使用されます。代表的なものには、Google Search Console、GRC、ラッコキーワードなどがあります。
- Google Search Console
- GRC
- Bull
- Pascal
- ラッコキーワード
- Ubersuggest
ヒートマップツール
ヒートマップツールは、Webサイト上のユーザーのマウスやタッチの動きを追跡し、どの部分が最も注目されているかを分析するために使用されます。
- Clarity
- MIERUCA(ミエルカ)
競合サイト分析ツール
競合サイト分析ツールでは、モニターのログデータより拡張解析を行い、競合他社のサイトでもアクセス解析のような感覚で分析できるツールとなります。
- Dockpit
- SimilarWeb
- SEMrush
- Ahrefs
- Pascal(SEO)
「種類別」にみても、上記のように沢山のツールが存在するため、すべてのツールを学習し、使いこなすには相当の時間と学習コストがかかります…
そこで、各分析ツールを「目的別」の軸で自社に合うよう代表的なツールのみを厳選していくことをおすすめします。
ここからは「目的別」でのツールの組み合わせをご紹介します。
サイト分析の目的別のツール
種類別でご紹介したツールを「目的別」の軸から主に無料で活用できるツールを組み合わせご紹介します。
自社のWebサイトを分析したい(現状分析)
自社サイトの現状を分析する際には、分析とともに課題と改善策を列挙することでレポーティングどまりにならず、課題に対する改善の実行まで円滑に進めることができます。
- Googleアナリティクス
- SearchConsole
- Clarity
GoogleアナリティクスでWebサイト訪問の集客チャネル、訪問したユーザー、訪問後のページの行動やコンバージョンを分析し、より細かく流入したキーワードをSearchConsole、ページ毎のコンテンツの分析をヒートマップツールのClarityで確認をしていくとでサイトの現状を分析することができます。
競合のWebサイトを分析したい(競合分析)
自社サイトのWeb戦略を検討するうえで、競合他社の分析を参考にすることも一つの手です。 競合サイトのWebサイトを分析する際には、以下のようなツールの組み合わせをおすすめします。
- SimilarWeb
- Ubersuggest
SimilarWebで競合他社のアクセス状況を確認し、集客の流入チャネルを分析していくことができます。また、SEOなどについてはUbersuggestなどを併用することで、流入元のキーワードなどを把握することができます。
SEOキーワードの選定と調査(集客戦略)
SEOを考える際にはまずは、キーワードの選定と調査が必要となります。キーワード需要が少なすぎるとたとえ上位表示を行えても流入自体が少なく集客への影響も見込めません。一方キーワード需要が高すぎると競合がひしめき合うレッドオーシャンの状態となりSEOへの難易度が高くなります。このように自社において最適なキーワードを見極めるための選定と調査が必要となります。
- ラッコキーワード
- Ubersuggest
ラッコキーワードでは、検索キーワードの選択肢を広げることができます。キーワードの選択肢を広げ、上位表示を行った際に自社サイトへ訪問しコンバージョンが獲得できるかどうかを軸にいくつかのキーワード候補を絞ります。キーワード候補をUbersuggestを活用しキーワードが月間どれほど検索されているかを調べてまとめていくことで、自社にあったコンバージョンが獲得できるSEOキーワードを合理的に列挙することができます。
サイト分析のお役立ちフォーマットについて
ここからは実際に上記の目的別のサイト分析をGrowGroupが実際に使用しているフォーマットを活用してご紹介をしていきます。
現状分析のフォーマットについて
以下では、実際にGrowGroupが活用しているサイトを分析するフォーマットとなります。
各シートごとにGoogleアナリティクスとSearchConsoleを活用して分析傾向と考察をレポーティングしていきます。
また、各シートの考察を書き終えた後には、改善策などをまとめていき、改善案を実行に移せるようにしておきます。
競合分析のフォーマットについて
競合分析のフォーマットでは、競合他社のドメインやサーバー、SSLなどの有無の基本情報から、アクセス解析データ、集客チャネルまでをレポーティングしていきます。
また、必要に応じて競合他社の流入キーワードや、ディレクトリマップなども調査することで自社と他社を比較し、施策の参考にすることができます。
※GrowGroupの実案件の現状分析や競合分析では有償ツールを活用しさらに細かな分析行います。
まとめ
いかがでしょうか。今回はサイト分析について「種類別」、「目的別」から実際にGrowGroupで活用している方法についてご紹介をしていきました。
世の中にはさまざまな便利で有益なツールがあるため、その使い方、取り入れ方ひとつでWebサイトの戦略を策定する強力な手立てになるかと思います。
GrowGroupではWebサイトを制作することも、もちろん大切にしていますが、「どんなWebサイトを作るべきなのか」という戦略策定も同様に大切であると考えています。
正しい方向性に向けて努力をすると結果は伴いますが、間違った方向性へ努力をしても残念ながら結果は実りません。
Web戦略の設計とはまさに「正しい方向性付け」を行うことではないかと思います。正しい方向性を検討するにあたり、自社サイトの現状を分析し、必要に応じて競合サイトなどの調査を行い参考にしてみるのも良いのではないでしょうか。