今回は、工藤建設株式会社様(以下、工藤建設様)のコーポレートサイトリニューアル事例をご紹介します。強みである「総合力」をいかにWebサイトで表現し、どのような変化をもたらしたのか。建設本部 営業戦略室の金岡様に、本プロジェクトの裏側をたっぷりとお伺いしました。
「総合力」をいかに可視化するか、という課題

まずは、御社の事業内容について教えてください。
東証スタンダード上場企業として、建築から不動産、さらには介護事業と幅広く展開している総合建設会社です。今年で創業60周年となります。
工藤建設様の強みはどういった点でしょうか。
地域に根差した長年の実績と、個人向け住宅から大型の商業・公共施設など、木造からRCまで幅広い建築、また、介護サービスまでを幅広く対応できる「総合力」と、それを柔軟に実現できる「自社設計」という体制です。そして、会社としては、お客様の期待を超える品質とサービスの提供を大切にし、建設事業を通じて、持続可能な地域社会の発展に貢献することを目指しています。

コーポレートサイトをリニューアルすることになった背景についてお聞かせください。
既存サイトでは、弊社の強みを社外へ伝えきれていなかったことが背景にあります。それぞれの事業の情報が点在しており、私たちが本来持っている「総合力」が一貫したブランドとして伝わっていませんでした。また、デザインの老朽化も気になっていて、営業がお客様にiPadで施工事例をお見せする際に、弊社の魅力が伝わりきらないもどかしさを感じていました。創業60周年という大きな節目を迎えるにあたり、企業ブランディングの再構築と、新規顧客開拓・採用強化のため、コーポレートサイトのリニューアルを決断しました。
課題に対しての緻密な戦略に魅力を感じた
数ある制作会社の中から、Grow Groupを選んだ決め手は何ですか。
Grow Groupさんは、ただ綺麗なデザインを作る制作会社ではありませんでした。単なる表面的なデザインの刷新ではなく、私たちの幅広い事業構造やビジネスモデルを深く理解したうえで、戦略的なサイト設計をご提案いただけたのが最大の決め手です。「総合力をどう可視化するか」という課題に対し、提案の段階からデータに基づいた緻密な戦略があり、デザインの先にある目的達成を見据えた論理的なアプローチが魅力的でした。ユーザー目線に立った導線設計案が非常に分かりやすく、提案に説得力もあり、プロとしての底力を感じましたね。
実際の制作はどのように進んでいったのでしょうか。
私が所属する営業戦略室のミッションは、各部署を連携させて会社の総合力を最大化することです。それもあり、リニューアルに関しては私一人が勝手に進めるのではなく、社内全体で作り上げたという実感を持ってもらいたいと思っていました。今回は新たに発足したCS(顧客満足)/ES(従業員満足)委員会の若手社員に参加を促し、各事業部へのヒアリングなどを主導してもらいながら、弊社の本当の強みを棚卸ししていきました。そのうえで、Grow Groupさんとの二人三脚で、私たちが言語化しきれていなかった魅力を引き出し、それを論理的なデザインとして形にしていくプロセスは、社内の一体感を高める良い機会にもなったと思います。

施工事例ページに、工藤建設様の強みが表現されていると思いました。
そうですね。リニューアルにあたり設計部門にも相談をして、弊社くらいの企業の規模感ではめずらしい「自社設計」という強みは、表に出した方がいいのではという話になりました。既存サイトでは事例を事業別に掲載していましたが、今回は施工事例ページに事業別のタブを設け、さらに「自社設計」などのタグを付けてもらいました。そうすることで事業別にも種類別にも施工事例が見やすくなり、弊社の「総合力」と「自社設計」の強みが伝わりやすくなったと思います。

Grow Groupの御社への向き合い方で、印象に残っていることはありますか。
社内の各部署を巻き込んだヒアリング調査に同席していただくなど、私たちの課題に対して常に当事者意識を持って、真摯に伴走してくださる姿勢がとても心強かったです。プロデューサー、ディレクター、デザイナー、エンジニアなど、分野ごとの担当を配置いただき、また、それぞれがプロフェッショナルとして自信を持って仕事に取り組んでいることが伝わってきたので、非常に信頼できました。サイトのデザインについても、情熱と信頼を表す2色のコーポレートカラーを帯のアニメーションで効果的に取り入れていただき、ページのつながりを感じることができて私自身も気に入っています。振り返ってみると、ご提案いただくデザインに対して、ほとんどNOを出したことがなかったですね。
会社の持続的成長を目指して
サイトリニューアル後の反響はいかがでしょうか。
社外からは「企業の規模感や事業の幅広さがひと目で分かるようになった」とのお声をいただきました。そして、社内からは統一されたブランドイメージが確立されたことで、営業ツールとして活用しやすくなったと喜ばれています。採用面では建設業界のイメージを変えたいという狙いどおり、社員の生き生きと活躍している姿が伝わるデザインで、人事系部署からの賞賛が大きかったです。また、更新システムが使いやすく、スピーディな情報発信が可能になったことで、当初の課題であった「総合力」の可視化が着実に進んでいると実感しています。
工藤建設様の今後の展望をお聞かせください。
今後は既存事業のさらなる品質向上に加え、新たな市場ニーズの掘り起こし、会社全体の中長期的な持続的成長を目指しています。今回のWebサイトは単なる情報掲載の場にとどめず、弊社の価値を発信する戦略的なマーケティング拠点として運用し、新たな顧客との接点創出や、次世代を担う優秀な人材の獲得に最大限活用していきたいと思っています。




