Webマーケティングとは、Web上でユーザーを獲得するために、実施する集客活動のことです。Webサイトやアプリケーションで利益を得るためには、まず検索エンジンやSNSなどからユーザーを獲得しなければなりません。Webサイトを運営しているだけではユーザーの流入を見込むことはできず、集客活動をしてWebサイトの認知を高めたり、リードを獲得したりする必要があります。これらのWeb上における集客活動がWebマーケティングです。
Webマーケティングは、インターネットの普及に伴い誕生しました。1994年、はじめてバナー広告でWebマーケティングを実施したのがオンライン雑誌、Hotwired.comです。その後、アマゾンが1996年にアフィリエイト広告をスタートさせ、これらがWebマーケティングの先駆けとなりました。1990年代後半には、検索エンジンとして有名なYahooやGoogleが登場し、SEOと呼ばれる集客手法がマーケターに認知されます。2000年にはGoogleがリスティング広告をスタートさせ、広告費用を支払うことで上位表示が可能となりました。その後、2010年にコンテンツマーケティングが流行し、現在はAIを活用したWeb接客、マーケティングオートメーションが代表的な集客手法です。
Webマーケティングは、あらかじめ目的や目標を設定し、ターゲットの選定やカスタマージャーニー、KPIを決めます。その上で施策を実行し、データの収集・分析、課題の抽出と改善を行うのが一般的な流れです。Webマーケティングは企画立案、サイト運用、SEO対策、広告運用など業務が多岐にわたります。
Webマーケティングは、費用対効果がほかのマーケティング方法に比べて良く、限定された予算で範囲の広いユーザーに情報を配信できることが利点です。また、ユーザーが受動的に情報を得るのではなく、“自分が知りたいことを自らの意思で探す”ため、成果を得やすいことも特徴として挙げられます。さらに、分析が安価で簡単に行えることも魅力のひとつです。Googleアナリティクスなど無料で利用できるツールも多いため、費用をかけずにさまざまな視点から課題を解決していくことができます。
