レスポンシブデザインとは、ユーザーの使用端末に合わせてWebデザインを最適化することです。ユーザーが使用する端末にレイアウトやサイズを変更することで、ユーザービリティの向上を目指します。SEO対策で有利に働くため、Web制作において非常に重要なポイントです。
現在、Webサイトを閲覧できる端末は複数存在します。例えば、PCやスマホ、タブレットなどです。また、もちろんそれぞれの端末で画面のサイズが異なります。PCは大画面になりますが、タブレットはそれよりも小さく、さらにスマホはもっと小さいです。WEBサイトがPCのデザインのみに対応している場合、スマホで閲覧したときデザインが全体的に小さくなるので、テキストが読みづらかったり、ボタンやリンクをクリックしづらかったりする不都合が生じます。このような問題を解決したのがレスポンシブデザインです。レスポンシブデザインを採用しているWebサイトは、端末の画面に合わせて適切なレイアウト表示ができるため、PCやスマホに関係なく、見やすいデザインをキープできます。
レスポンシブデザインは、それぞれの画面サイズに合わせてCSSを定義することで実現することが可能です。具体的には、viewportを指定したり、メディアクエリを指定したりして画面ごとのデザインを最適化しています。
レスポンシブデザインの採用が進められる背景は、モバイルファーストです。現在、WebサイトはPCよりもスマホから閲覧されるケースが多く、Googleがモバイルフレンドリーを推奨しています。また、MFIに移行することも背景のひとつです。Googleは2021年3月からMFIに完全移行すると発表しました。MFIは、モバイルファーストインデックスの略称で、簡単にいえばモバイル向けのWebサイトを優先的にクロールすることです。つまり、モバイルに対応していないWebサイトはGoogleから評価を得られづらくなるため、検索エンジンにおいて上位表示が難しくなる可能性があります。そのため、Webマーケティングでリードを獲得したい企業や個人は、積極的にレスポンシブデザインを採用することが重要です。