モバイルファーストとは、モバイルの操作性を優先的に考えてWebデザインや機能を設計することです。また、パソコンよりもモバイル向けアプリケーションサービスを先に公開するという意味も持ちます。しかし、基本的にモバイルファーストはWeb設計においてモバイルの操作性を優先的に考えることを指すケースが多いです。
モバイルファーストという言葉は、あくまでもスマートフォン優先という意味合いであり、PC画面を排除することではありません。スマートフォンが優先されますが、パソコンでも快適にみられるようにWebデザインを設計するのが一般的です。
スマホが広く普及していない従来においては、ネットをパソコンで閲覧するユーザーが多かったため、パソコンメインのデザイン設計が採用されていました。そのため、パソコン以外の端末で操作すると利便性が悪かったり、機能が豊富で重かったりするケースが多かったのです。
しかし、現在ではスマートフォンが広く普及し、Webサービスを閲覧するユーザーの端末はスマートフォンがパソコンを追い抜きました。これにより、モバイル優先のデザイン設計が必要になり、モバイルファーストの考え方が広まったのです。スマホだけでなく、タブレットなどさまざまな画面サイズに合わせてデザインを表示することができるため、モバイルファーストは多くのユーザーに利便性の高いサービスを提供できるようになります。
また、検索エンジン大手Googleが検索順位付けにおいてモバイルを重視するモバイルファーストインデックスを2016年に発表したこともモバイルファーストを加速させる要因となりました。今では、Webマーケティングにおいてモバイルファーストは必要不可欠なデザイン設計となっているといえるでしょう。