CMS(Contents Management System)とは、Webサイトを構成するデジタルコンテンツを体系的に管理し、必要に応じて最適な配信などを行うコンテンツ管理システムのことです。通常、CMSを導入していないWebサイトはページごとにデータを管理します。例えば、“index.html”にテキストや画像などを挿入し、トップページを作成した場合、ページとして保存・管理するのが一般的です。2ページ目、3ページ目も同様になります。
一方、CMSはWebサイトで使用されるデータをそれぞれ個別にデータベースへ保存して管理します。画像データ、テキストデータなどをデータベースで管理し、要求に応じて適切なデータを読み込み、Webページを自動で生成する流れです。
CMSを使用すれば、誰でも簡単にWebサイト制作ができます。その理由は、管理機能などが充実しているからです。サイト全体のデザインはテンプレートなどが用意されているため、ゼロから自分で開発する必要がありません。また、Webページの作成時にHTMLなどの言語を記述する必要がなく、テキストを入力したり、画像を挿入したりするだけでWebページを完成させることができます。これにより、Web構築技術がない人でも新規作成や更新が容易です。また、CMSはほかのサービスとのシステム連携がしやすくなっています。例えば、Google Adsenseやアナリティクスと簡単に連携させることができるため、広告収益を得られるサイト作り、分析しやすい環境を構築することが可能です。
現在、使用されているCMSは、オープンソース型と商用パッケージ型に分類されます。オープンソース型は無料で利用することができるCMSのことで、代表的なものとしてWordPressが挙げられるでしょう。一方、商用型パッケージはサブスクリプションモデルなどを採用した有料のCMSで、HeartCoreやNORENなどが有名です。
CMSには数多くのメリットがあり、現在多くのサイトで利用されています。マルチデバイスの対応が容易になったり、管理を分業化できたりするため、今後も将来性のあるシステムです。