Cookie(クッキー)とは、Webサーバーがクライアントサイドに対して発行する記録情報やファイル、その仕組みのことです。ユーザーがWebサイトで入力した情報をWebサーバーが記録し、そのデータをブラウザに保存します。Cookieの身近な例として挙げられるのがログイン画面です。サインインするとき、ログインIDやパスワードを入力しますが、2回目以降は自動的にIDやパスワードが入力されたり、自動ログインができたりした経験がある方も少なくないでしょう。これを実現しているのがCookieです。1度ログインしたユーザーに対してログイン情報をWebサーバーが記録し、クライアントサイドのブラウザに保存することによってこの仕組みを実現しています。
Cookieには、ファーストパーティーとサードパーティーという2つの種類があります。ファーストパーティーは、Webサイトのドメインから発行されるCookieのことです。主に、顧客情報や分析に必要なデータ、購買履歴などを記録します。ユーザーの行動を細かく追跡することができるため、後者に比べて精度が高いです。一方、サードパーティーは第三者から発行されるCookieのことです。閲覧しているWebサイトのドメインではなく、ほかのドメインから発行されます。例えば、複数のWebサイトを閲覧したとき、ドメインが異なるのにも関わらず趣味嗜好に合った同じ広告が表示されることがありませんか?これは、サードパーティーによって発行された記録をもとに広告が表示されています。
Cookieは、ユーザービリティを大きく向上させて使いやすいWebサイトをユーザーに提供できるというメリットがあります。例えば、Cookieを発行することによってログイン情報を記録すること可能です。これにより、ユーザーはWebサイトを訪れる度にログインIDやパスワードを入力する必要がありません。また、購入履歴を保存することができれば、買いたい商品をカートに入れておくことができるため、簡単に購入手続きを再開することができます。Cookieはユーザービリティ向上に欠かせない機能であり、多くのWebサイトで使われている仕組みです。