N=1とは、自社商品やサービスを利用している既存顧客から特定の1人の人物を徹底的に分析・理解することによって得られた気づきやアイデアを事業に反映させる分析手法のことです。別名、N1分析と呼ばれることもあります。N=1は、Strategy Partners 代表取締役を務める西口一希氏によって提唱されたリサーチ手法です。西口氏は、N=1を用いて『スマートニュース』をアプリランキング1位にした実績があります。類似の言葉にペルソナがありますが、ペルソナはターゲット像を細かく設定した仮想の人物であるのに対してN=1は実際に自社サービスを利用する既存顧客です。
N=1は実物する既存顧客に「自社商品の何が便利なのか」、「どこで知ったのか」などをインタビューで直接お伺いします。これにより、顧客が日ごろから自社商品に対して抱いている思いや望みなどを知ることができるので、商品・サービスの改善に活かせることがメリットです。また、実在する人物になるため、開発・提供側がイメージした架空の人物ではありません。これにより、リサーチが机上の空論になるリスクを大幅に減らすことができます。