ペルソナとは、自社商品・サービスの購入を促したい典型的なユーザー像のことです。年齢や性別、仕事、趣味など細かく設定し仮想のユーザー像を作り上げます。類似の言葉にターゲットがありますが、ターゲットは少し抽象的な人物像であるのに対してペルソナは詳細が設定された具体的なユーザー像です。
ペルソナの概念は元々、ソフトウェア開発の先駆者であるAlan Cooper(アラン・クーパー)によってはじめて提唱されました。1999年に出版された『The Inmates are Running the Asylum』という著書の中でアラン・クーパーの手法が紹介されオンラインビジネスやコミュニティの中で広まったのが始まりです。
ペルソナの設定はメンバー間で共通の人物像をイメージするときに役立ちます。取り込みたい顧客のイメージを具体化し、それを共有することで同じ方向性を持って商品開発などの業務を遂行することが可能です。また、詳細に設定されたユーザー像のニーズを徹底的に追い求めることでコンセプトが曖昧になることを回避し、自社商品・サービスの訴求力向上を期待できます。そのため、マーケティングの分野では非常に重要視されている概念です。